呼吸器内科

 当院の呼吸器科では、特に内科的な呼吸器 疾患を中心に診療にあたっています。中でも慢性呼吸不全と気管支喘息の患者さんが大部分を占めています。慢性呼吸不全は当院の歴史的な経緯もあり、肺結核 の後遺症で肺機能が低下した患者さんが多くおられます。その他には喫煙が原因と思われる肺気腫の患者さんなどが含まれます。在宅酸素療法の対象となってい る方も少なくありません。気管支喘息の患者さんも多く受診されています。もちろん、風邪や気管支炎、肺炎などの患者さんも来院されています。
 
 最近少し動くと苦しい、登り坂や階段の上り下りで息苦しいと感じることはありませんか? 齢のせいと勝手に納得されているということはないですか? 近 くの先生に診てもらったが心電図も胸のレントゲン写真も特別異常なく齢のせいと言われてあきらめているということはないですか? もっとひどい方では夜の 排尿のたびトイレに行くのになんでこんなに苦しいんだろうと悩まれている方もいらっしゃるのでは? また日頃から咳や痰が当たり前と思って生活されている 方もいらっしゃるでしょう。これらは慢性閉塞性肺疾患(COPD)である可能性が非常に高く、世界銀行の予想によると2020年には、心臓病、脳卒中に次 ぐ死亡原因の第3位になると言われています。これまで「肺気腫」や「慢性気管支炎」とされてきた病気をひっくるめたものです。たばこや粉塵で起きる呼吸器 の炎症のことで、生活習慣病であるとともに、一種の文明病ともいえます。間接喫煙も含め、たばこが原因のものが大半です。軽症のうちに禁煙すれば、進行を 食い止めることができますが、重症になれば最終的には常時酸素吸入をしたり、さらには人工呼吸器のような補助装置が必要になることもあります。禁煙だけで なく積極的に治療することでかなりの改善が期待できます。
 
 35歳以上で喫煙されている方は一度肺機能検査を受けてみてはいかがでしょう。病気に早期に気付き、適切な対応をすることで美しく快適に齢を重ねること ができます。高齢化時代です。老化・加齢は誰も避けて通れません。今は健康と思われても、老化を促進する喫煙を、あなたもこの機会に考えてみてはいかがで しょうか。

医長

治験管理室

倫理審査委員会

セカンドオピニオン外来

臨床研修病院の指定について